スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

メッセージ  (SS)

やっちまいました 湯川×薫でガリレオSS。
お初です。

限りなくドラマの雰囲気に近い+α極微量 になっちゃいました

最終回 爆弾解体直後のお話で。。尻切れトンボ玉砕。





レッドマーキュリー起爆装置 解体終了・・・


「湯川先生・・・・メリークリスマスぅっ」
「メリー・・・クリスマス」

3時間もの拘束から解放された 今。
薫は頭を湯川の胸に預けたまま ひっく、ひっくと泣きじゃくっている

「こ・・こわかったですぅ・・・」

そうつぶやいて 胸元で泣きじゃくる薫を 湯川は黙って受け止めていた
いつもは冷静な彼だが 額を寄せてくる小さな柔らかい体に戸惑いを感じながら。
それでも さっきまで彼女の置かれていた窮状を思いやり 
そっとその小さな肩に手を添え彼女を支えている。 



静かな研究室に 薫のちいさな ひっく ひっく という呼吸だけが聞こえている
湯川の耳にも それ以外の音はすべて排除されて 薫という存在だけが際立っていた


やがて 薫は少し落ちついたのだろう ぽつん と またつぶやいた
「でもっ 先生なら大丈夫って 信じてました ・・全部解体しちゃうなんて 
 やっぱり先生はすごいです。・・・本当の天才、です。」

「いや、今回の作業は僕1人だけでは成功し得なかった」

湯川は改めて今は金属の塊と化した起爆装置の方を見やる

「先程も言ったが・・君がここにいなければ 、そう、理論だけでは 僕は
 ピンクの導線に気づかなかった。そしてあの爆弾は東京の半分を火の海に変えていた。
 ・・・僕たちも確実に死んでいただろう」

湯川は優しく ぽんぽん、と薫の背中をたたく。
「まったく、君のお手柄なんだよ 内海君」
「せんせい・・・」

(背に置かれた大きくて温かい手のひらから 私どうしたのかな
 ・・じんわり気持ちがほぐれていくの 先生・・)
恐怖から来る緊張でぎゅっと寄せられていた薫の眉が ゆっくりとおだやかな形へ戻っていく


「ここに来て僕は 改めて人との出逢いや運命というものについて深く考察したくなる」

湯川は一呼吸 思考を巡らせてから語り始めた。
「僕は科学には常に純粋であろうとしてきた。それは木島先生とまったく同じだ。」
ここですかさず 薫はまた ”湯川先生は同じじゃありません!” と 急いで否定する
それに湯川は 待ってくれ、話を聞いてくれないか と 言葉を重ねる

「だが 僕には 草薙や 栗林君たち・・そして君がいてくれたおかげで 
 僕はこうして人としての道を外さずにいるのかも知れない」

道を間違えそうになっても。
きっと友人達は僕をたしなめるだろう 
そして僕は 友人達を危険から守ることを考え 立ち止まるだろう

「 論理だけでは解き明かせない何かを 得ることができたのもそのおかげだ
 それがおそらく木島先生と僕との違いなのだろう。
 だから僕は君という存在に感謝すべきなんだ」

「せん・・せ・」

 湯川の脳裏に 数日前不法投棄の現場で薫が言った台詞が甦ってくる
 『科学者は 作り出す物についてもっと責任をもたなきゃいけませんよ』
 それに ごみ集積場で働く男性の声が重なる
 『これを作ったらごみが増えるんじゃないかとか そういうことも考えて欲しいよな』

 そうなんだ。どれもが自分に向けられた大切なメッセージなのだ。
 自分を正しく導く 灯火がここに・・この腕の中に ある。


「ありがとう 内海君」

耳慣れないセリフに薫は驚き、 いちど額を放して湯川の顔を見上げる。
見開かれた大きな目はすっかり泣き腫らしているのが湯川にもわかった
そして また その瞳はさらに潤んで・・・一層顔を赤くして。  

「湯川先生っっ!!」

そう一言叫んで今度は飛び込むようにして湯川に抱きついていく
「私をこんなに泣かせてどうするんですかっ 嬉しすぎるじゃないですかぁ」
そして、おいおいと また薫は泣き始めた。

今度は 恐怖からではなく 感動からの 温かい涙。
薫は両腕を湯川の背中に回し がっちりと抱きついている
「先生に 嫌われてなくて よかったあぁぁ・・・!」

湯川の心拍数は 明らかに高くなっていたが つとめて平静なふりをして返事をする
 
「なぜそうなる?根拠がまったく判らない そもそも僕は君を嫌ってなどいない」


「だって・・・だって 私はいっつも捜査依頼で先生の邪魔ばっかりしてるし」
「邪魔だとは思ってないと言ったはずだ」
ふぅ と湯川は息を吐き出す。
「・・・僕の所へ問題を持って来ることは 別に気にしなくてもいい」

「それに・・・それに もう 先生には頼らない 関わらないって言っちゃったのにっ・・・」

「僕に頼らない、と言ったのは 本心からだったのか?」

「・・・・すみません」
(栗林さん ゴメンナサイ)
そう思いながらも 薫は黙って首を横に振った。

「・・・大好きです湯川先生。お願いです これからも先生に関わらせて下さい・・・」

”大好き”。

この言葉にドクン、と湯川の心臓が跳ね上がる

「・・・べつに かまわない」

湯川は抱きついてくる彼女の小さな体をこの腕で抱きしめたい衝動に駆られる
だが。 

好き、じゃなくて ”だいすき”、か。
この微妙なニュアンスの単語について どう対処したらいいんだ・・・・・
それはまるで子供の告白ごっこの台詞だ。

内海君、君はなんて天然なんだ。

今は紳士でいるしかないと判断した湯川は 
尚も自分の三揃えのスーツを涙で濡らす薫の背中をポンポン、と
あやすように軽くたたいて そっとまた小さな肩に手を添えた
 
「もう きっと運命なんですよ 先生・・・」
「運命について考察する事についてはつい最近木島先生にダメ出しをされたのだが。」
「そんな! もう湯川先生は木島先生に教えを請う必要はないです!特に運命とかっ」
「何故そう思う?」
 
「それは あたしが湯川先生に会えたのは何かの運命なんだって 
 あたしも信じてるからです」
「根拠は?」
「・・・・刑事の勘!」

そうしてふたり 顔を見合って。
やっと笑った薫に、湯川も思わず顔をほころばせた。



end




-------
くあー
なかなかくっつかないー!

きっと 恋や愛を語る前に、
まずは人間としてがっちりとお互い良きパートナーになった瞬間なのかなと。
ここから愛が育てばもう感動モノですよ。
スペシャル(個人的予想)や映画(確定)もあることだから、
これからじっくり二人の仲を育てて欲しいものです ニヒ。



スポンサーサイト

Leave a comment

Private :

Comments

- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
05 07
プロフィール

悠里

  • Author:悠里
  • ようこそ。
    こちらは本宅[TokimekiLaboratory]の
    更新詳細と日々徒然独り言、
    色々なレビューなどを書いている所です。
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
なんでも揃う~♪



Look at...!☆





カテゴリー
最近の記事
おすすめデス







管理人もやってます
gooリサーチモニターに登録!
ほんとに早くポイントがたまるのでお薦め!


Tree-Arcive
QRコード
QR
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。