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感情のはざまで(2) ガリレオSS

ss中編 続きです。

先生とかおるんくっつけ大作戦。

あくまで個人の妄想なので 読後のクレームはご容赦下さい。


(2)


温泉の湯の中でも自分の想いについてぼんやり考えて 
薫はつい長風呂になってしまっていた
(・・あついなあ それに頭いたい 湯あたりしちゃった)

浴衣姿でとぼとぼと宿のロビーを歩いていると 
深夜まで営業しているらしいショットバーが目に入った
(ちょっとだけ 飲んでいこうかな)
このまま帰っても きっとまた考え込んで 眠れない。

ソルティドッグなんて頼んで ひとり ちまちまと口へと運ぶ。
酔って 早く睡魔を呼び寄せたかった。

「おひとりですか?」

突然声をかけられ、薫はハッとする。

「へっ?」

心ここにあらずだった瞳が像を結ぶと、目の前に見知らぬ男性が微笑んで立っていた。
年格好はきっと自分と同じか2つ3つ上くらい。
良く日に焼けて 精悍な顔をした人物だった。

「ここ、座っても良いですか?」「へ、あ、はい どうぞ」

あれっ 私 断り損ねちゃった。
男性は笑顔でありがとう、と言って 薫の向かい側に座った。

「1人旅ですか?それともお友達と?」
「え、あ、仕事関係の人と一緒なんです。土砂崩れで帰り損ねちゃって」
「ああ、今日はすごい雨だったから。足止め喰らった人多いですよね 大変でしたね。」

そんな他愛のない話から徐々に話が盛り上がり、薫は何杯かグラスを重ねた。
男性はこの村の住人だと言っていた。
彼は湯川と違って気さくで話しやすい。
(ああ、普通の男の人って こんな感じよね・・・)
心が和んで 少しだけ気が楽になった。

やがて小一時間ほどして、薫がこのへんでもう帰ります、と切り出した。
店の外に出て宿の廊下に出ると 男が宿の外にある飲み屋へ行こうと薫を誘う。

「いえっ あのっ 私・・ 困りますからっ 明日の朝も早いんです」
「もうちょっとだけだから ね。1軒だけ。とっても良い店なんだよ」

薫は自分の足がかなりふらついていることに気づいていた。
飲み過ぎてはいないけど、なんだか危なっかしい。

「いえもう本当に・・」
「帰りもちゃんとここまで送り届けるから、ね」
そう言って男は薫の背中に腕をまわし、半ば強引に連れていこうとする。
「ごめんなさい困るんです本当にっ」
薫は酔っているなりに抵抗を試みるが、まぁまあ、と のらりくらりかわされ
いつのまにか宿の玄関に向かって移動し始めていた。

(どうしよう・・・!)
誰か。誰か来て。
そこの角を曲がったら、もうロビーだ。
「ほんとに・・・放してくださいっ」

「内海君」
 
聞き覚えのある声に呼び止められ、薫は顔をあげる。
ホテルのロビーにある椅子のひとつから 人影が立ち上がった。

「せんせい・・!」
(どうして ここに?)

背の高い男性がつかつかと歩み寄り正面から薫の両肩をしっかり掴んだ。
そして、薫の隣りにいた男に向けて儀礼的だが完璧な笑顔を向ける。

「僕の連れに 何かご用がおありですか」

突然現れた男・・湯川は微笑んでいたが 薫を連れ出そうとしていた男に対して
有無を言わせぬ威圧感を漂わせていた

(この娘から離れたまえ 君)

「僕たちは仕事でここへ来ているのでね。
 明日も早く立つので遠慮してもらえないだろうか」
「・・・それは失礼しました・・・」

男はひるんで、一礼をすると 薫から離れた。
未練が残る視線をちらりと薫に送ってから その場を立ち去っていった。
その背中を見送ると、湯川は ふん、とつぶやき薫から手を離す。

「先生、ありがとうございました・・・助かりました」
薫はホッとした表情で ぺこりと頭を下げた。
しかし湯川は ムッとした顔をしている。

薫からたちのぼるアルコールの匂いに 湯川は眉をひそめる
「あの男と飲んでいたのか」
「バーで飲んでたら 声をかけられました」
その返事に 湯川は溜息をついた。

「明日も早いから早く寝ろと言っただろう」
「・・・・すみませんでした」
湯川のごもっともな言葉に対し 薫は消え入りそうな声で謝る。

「まったく君は何を聞いていたんだ 人の忠告は素直に聞くものだ 
 子供だってそれくらいできる なのにあまつさえ酒なんか飲んで」

”酒なんか飲んで”
その言葉に薫はカチンときた。
「だって・・仕方ないじゃないですか!」
「何が仕方ないと言うんだ 捜査中だというのに君は羽目を外しすぎだ」

「羽目を外す?!とんだ誤解だわ。
 人の気も知らないで・・・まったく先生って人は・・・!」

薫の大きな瞳は涙を一杯にたたえ 顔がみるみる赤くなっていく
「眠れないからお酒を飲んでたんです! それに・・・
 誰のせいで眠れないと思ってるのよ!」

思わず一声叫んで、あっ と薫は我に返る
「おやすみなさいっ」
恥ずかしくなって 薫は一礼するときびすを返し逃げるようにして
その場から駆け出した

「待て!内海君」 

呼びかける湯川の声にも振り向かず 薫は廊下を小走りに自分の部屋へ向かっていった

-(3)へ続く-
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